第40回定期演奏会


遥か(一年合奏)  作曲/草野正宗
スピッツの『遥か』です。この曲は通算23作目のシングルとして2001年5月16日に発売され、TBSのドラマ『Love Story』の主題歌として起用されました。楽曲としては1995年頃には既に原型が出来ていたそうです。スローテンポでやわらかいメロディーが特徴的な曲です。

ブエノスアイレスの冬(四重奏)  作曲/アストル・ピアソラ
タンゴの革命児と称されるアストラ・ピアソラによる作品の中でもロマンチィシズムの極致とされ、その美しさからクラシック演奏者にも取り上げられることのある作品です。

アメリカーナ(四重奏)  作曲/ジョン・W・デュアート
もとはギター独奏用に書かれた曲でしたが、その後、作曲者自身によってギター四重奏に書き直されました。これにより、パーカッションなどの技巧が効果的に取り入れられることになります。三楽章から成る曲ですが、今回は第一楽章「ブロードウェイ」第三楽章「ホー・ダウン」の2曲を演奏いたします。

リベルタンゴ(四重奏)  作曲/アストル・ピアソラ
早くからタンゴ音楽の限界を感じていたピアソラの作り出す音楽は、タンゴを元にクラシック、ジャズの要素を融合させた独特のものであり、当時は「踊れないタンゴ」とよばれあまりタンゴとしての評判は芳しくありませんでした。しかし一方で、タンゴにあまりなじみのない層から大きな支持を得て、のちに国際的な評価を得ることとなりました。

海の見える街(四重奏)  作曲/久石 譲
海の見える街は1989年に上映された宮崎駿監督のアニメ映画「魔女の宅急便」の劇中曲です。淡々と繰り返されるメロディーが、少しばかり物悲しく感じられますが、透明感のある美しい曲です。

Can’t buy me love(六重奏)  作曲/John Lennon and Paul McCartney
この曲はビートルズの曲で、1964年のビッグバンドであり、現在に至っても老若男女を問わず多数のシンガーやバンドにカヴァーされ演奏されています。それだけ親しみやすい曲だともいえます。

秋の三つの小品より「センテナリオ通り」(二重奏)  作曲/マキシモ・プジョール
「秋の3つの小品」はアルゼンチン出身の作曲家マキシモ・プジョールが、世界的なギター奏者である、福田進一とエドゥアルド・フェルナンデスの二重奏の企画で委嘱作曲した作品です。その「秋の3つの小品」の最後を飾るのがこの「センテナリオ通り」です。

ノクターン op9-2  作曲/F.ショパン
ポーランド出身の前期ロマン派音楽を代表する作曲家であるショパンによる曲です。日本語訳で「夜想曲」といわれるノクターンは、ショパンにより全21曲作曲されており、中でもこの作品番号9の2にあたるこの曲は最も有名であり、あらゆる場所で耳にしたことがあるでしょう。


全体合奏

VS, 〜知覚と快楽の螺旋〜  作曲/福山 雅治
この曲はドラマ「ガリレオ」のオープニングテーマ曲です。「ガリレオ」は2007年放送の月9のドラマで、主演である福山雅治自らが劇中音楽とこのオープニング曲の作曲を手掛けています。

Venuses  作曲/久石 譲
06年に、カネボウ「いち髪」のCMソングとして使用されたので、聞き覚えのある方も多いかと思います。アジアンテイストな雰囲気が濃い曲であり、優雅で美しい、久石譲独特の世界を楽しんでいただければ幸いです。

ボラーレ  作曲/ドメニコ・モドゥーニョ
フラメンコ系ギターグループジプシーキングスによってアレンジされ、歌われて世界的に有名になったことから、フラメンコの一種と思っている方も多いと思います。しかし原曲(Nel blu dipinto di blu(青く塗られた青の中)は、カンツオーネ(イタリア民謡歌)であり、第1回グラミー賞最優秀楽曲賞にも選ばれた名曲でもあります。

組曲「杜の鼓動」より街の灯  作曲/丸本 大悟
「杜の鼓動」は、作曲者丸本大悟がマンドリンオーケストラのために作曲した3つの楽章からなる組曲で、今回演奏します“街の灯”はその終曲です。また作曲者は“街の灯”の曲想を以下のように記しています。 「街の灯」は、都市でビルの立ち並ぶ様を「森」と比喩する所から曲想を得ました。 人工的な建造物の立ち並ぶ森、自然の動植物達の住む森、 そのどちらもが人には必要であり、 2つの森はせめぎあいながらも融和を図ろうとします。

アンコール
We Are The World  作曲/Michael Jackson